Tỉnh lược chủ ngữ trong tiếng nhật và khảo sát tỉnh lược chủ ngữ ngôi thứ nhất trong bài luận của sinh viên trường đại học phương đông

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ハノイ国家大学 外国語大学 大学院 BÙI THỊ HOÀNG HOÀ 日本語における主語省略 及びフォンドン大学の日本語学習者の作文における 一人称主語省略についての調査 TỈNH LƯỢC CHỦ NGỮ TRONG TIẾNG NHẬT VÀ KHẢO SÁT TỈNH LƯỢC CHỦ NGỮ NGÔI THỨ NHẤT TRONG BÀI LUẬN CỦA SINH VIÊN TRƯỜNG ĐẠI HỌC PHƯƠNG ĐÔNG 修士論文 専攻科目: 日本語学 専攻番号: 60220209 ハノイ, 2015 年 ĐẠI HỌC QUỐC GIA HÀ NỘI TRƯỜNG ĐẠI HỌC NGOẠI NGỮ KHOA SAU ĐẠI HỌC BÙI THỊ HOÀNG HOÀ 日本語における主語省略 及びフォンドン大学の日本語学習者の作文における 一人称主語省略についての調査 TỈNH LƯỢC CHỦ NGỮ TRONG TIẾNG NHẬT VÀ KHẢO SÁT TỈNH LƯỢC CHỦ NGỮ NGÔI THỨ NHẤT TRONG BÀI LUẬN CỦA SINH VIÊN TRƯỜNG ĐẠI HỌC PHƯƠNG ĐÔNG LUẬN VĂN THẠC SĨ Chuyên ngành : Ngôn ngữ Nhật Bản Mã số chuyên ngành : 60220209 Giáo viên hướng dẫn : TS Đỗ Hoàng Ngân Hà Nội – 2015 誓約 ここに提出する本論文は、私自身の研究である。引用・参考文献等に明記して いる場合を除いて、私の知る限り、本論文中には、私以外の人物の既存刊行物も しくは著作物は含まれてはおらず、また、本論文の主要な部分を、他の大学院等 に学位等請求のために用いたことはないことを誓う。 ハノイ、2015年 謝辞 本研究を行うにあたり、日頃ご指導、有益なご助言やご討論をいただいたハノ イ国家大学外国語大学東洋言語・文化学部の Do Hoang Ngan 教授に心から感謝い たします。研究に経験がない私をいつも丁寧にご指導をし、暖かいご助言をして くださったお陰で、ここまで頑張ってこられました。改めて厚くお礼申し上げま す。また、人文社会科学大学、外国語大学の東洋言語と文化学部、ベトナム社会 科学アカデミー研究所、ハノイ大学の先生方が貴重なご意見をくださったことに も心から感謝いたします。 そして、研究論文の形にすることが出来たのは、フォンドン大学の外国語学 部日本語学科の先生方のご応援及び、調査のための日本語科の学生達のご協力 のおかげです。 ここに名前を挙げた方の他に、数えきれない多くの方に日頃から支えて頂き、 心から厚くお礼申し上げます。 i 概要 本研究では日本語の主語省略についての概要、そして、ベトナム語における主 語省略との比較を通じ類似点・相違点を明確した。フォンドン大学の一年生と二 年生の作文を調査した上で、学習者が一人称主語を過多使用しまだ適切に省略し ていないという結果を明らかにした。誤用の要因は学習者がベトナム語母語の影 響を受けていることである。しかし、よく省略できる学習者が多尐いる。教科書 を考察した上で、教科書の作文が学習者の作文における一人称主語の省略かつ使 用に影響を与えたが、数多くの一人称主語を使用している学習者に影響を与えな いということを明らかにした。学習者の作文中の一人称主語省略の誤用と要因に 基づき、いくつかの指導法を提案した。 ii 表リスト 表1.学習者の概要 38 表2.一人称主語の出現別・レベル別における作文数 41 表3.作文中に見られる一人称主語の語別・レベル別の使用回数 43 表4.作文に見られる一人称主語の「私」のレベル別の総使用数と総省略数 44 表5.作文に使用された一人称主語の省略可能な数及び割合 45 表6.省略可能な数別・レベル別における作文数および作文割合 46 表7.作文に省略された一人称主語の「私」の省略不可能な数 50 表8.学習者の一人称主語「私」の使用の原因 53 表9.教科書と学習者の一人称主語の出現別における作文数 57 10 表10.教科書に見られる一人称主語の語別における使用数及び省略数 58 11 表11.教科書と学習者の各作文における一人称主語「私」の使用数別で見た 作文数と作文割合 59 iii 目次 序論 1 研究の背景 .1 研究目的 研究対象と研究範囲 .3 研究方法 論文構成 先行研究 第1章 日本語の主語省略についての概要及びベトナム語の主語省略との比較 13 1.1 日本語の省略についての概要 13 1.1.1 日本語の省略の定義 13 1.1.2 日本語の省略の特徴 13 1.1.3 日本語の省略の分類 15 1.2 日本語の主語省略についての概要 18 1.2.1 日本語の主語省略の頻度 18 1.2.2 日本語の主語省略の条件 20 1.2.3 日本語の一人称主語の省略の条件 21 1.3 1.2.3.1 主観的表現による一人称主語の省略 21 1.2.3.2 授受動詞による一人称主語の省略 22 1.2.3.3 受身文による一人称主語の省略 23 1.2.3.4 敬語による一人称主語の省略 23 ベトナム語の主語省略との比較 25 1.3.1 ベトナム語の省略について 25 iv 1.3.2 ベトナム語の主語省略について 25 1.3.3 ベトナム語の主語省略との比較 26 1.4 第1章のまとめ 36 第2章 フォンドン大学の日本語学習者の作文における一人称主語省略の調査 38 2.1 調査の概略 38 2.1.1 調査の目的 38 2.1.2 調査の対象 38 2.1.2.1 フォンドン大学の日本語学習者及び作文について 38 2.1.2.2 一人称主語について 38 2.1.3 調査の方法 40 調査結果と分析 40 2.2 2.2.1 一人称主語の出現がない作文と分析 41 2.2.2 一人称主語の出現がある作文と分析 43 2.2.2.1 省略可能な一人称主語「私」について 44 2.2.2.2 省略不可能な一人称主語「私」について 50 2.2.3 フォンドン大学生の作文における一人称主語の使用かつ省略の要因 .52 調査結果のまとめ 54 2.3 第3章 教科書の作文における一人称主語の省略の考察及びベトナム人日本語学 習者の作文における一人称主語の省略の指導法の提案 56 3.1 教科書の作文における一人称主語の省略の考察 56 3.1.1 教科書について 56 3.1.2 結果と分析 57 3.2 ベトナム人日本語学習者のための作文における一人称主語の省略の指導法の 提案 65 3.2.1 提案1 括弧によって日本語の省略の特徴の導入 .66 v 3.2.2 提案2 主語省略があるベトナム語の例文の紹介 .67 3.2.3 提案3 教科書の作文と学習者の作文との比較 68 3.2.4 提案4 主観的表現・授受動詞・受身文・敬語等の運用 70 3.3 第3章のまとめ 72 結論 73 本論の内容のまとめ 73 今後の課題 74 参考文献 76 調査資料 78 付録 79 vi 序論 研究の背景 フォンドン大学では、作文という科目は日本語学科の一年生と二年生に最初の 4学期(2年間)で教えられている。この科目は担当したことがないが、日本語 フェスティバルやスピーチコンテストなどに参加した日本語学習者の作文を読ん で、いろいろな問題点が見つかった。何のために書くかという作文の目的や、作 文の構成、文体などの基本的な問題のほかに、主語としての一人称代名詞の過多 使用も1つの問題である。言い換えれば、学習者が主語としての一人称代名詞 (以下は一人称主語と略称する)を省略しないという問題である。 成山(2009)は日本語学習者は省略しないで全部言うと、実は、次の問題がで てくると指摘した。 例 中級学習者の作文 「前島さんは漢字を廃止しようとしました。前島さんは漢字廃止の議を 書きました。それから、1866 年に前島さんは漢字を覚えすぎますから、漢 字は廃止したいと思いました。前島さんは…」 以上のように小学生が書いたような作文になってしまうという問題である。そ れで、全部言わないほうが簡潔であるという。 以上の例のように、多くのベトナム人学習者は日本語で学習や生活などの身近 な話題の作文を書く時、一人称主語を適切に省略せず使いすぎる。一人称主語は よく使用されると、文章に人称代名詞が重なり、脈落性がなくなる。そして、読 み手に読書中に不愉快な感じを与える。 日本語はベトナム語と違って、「誰が、誰に」などをあまり言葉にしない。会話 だけでなく、文章にもこの現象がよく見られている。特に、一人称主語はあまり これは教科書における基本的な作文と学習者が書いた作文における主語として 人称代名詞の使用かつ省略の頻度を比較させるという方法である。作文の題目は 日常生活や趣味などの身近な題目である。なお、学習者の作文は一人称主語が多 い作文である。比較されるのは次のような例文である。 (1)「私はチャンです。先月、中国から来ました。今、さくら大学の学生 です。 私は月曜日から金曜日まで大学へ行きます。自転車で行きます。午前、 8時50分から12時まで勉強します。昼休みに友達と大学の食堂へ行き ます。午後、1時から4時10分まで勉強します。 土曜日と日曜日は休みです。先週の土曜日、一人で図書館へ行きました。 来週の日曜日、日本人の友達と山へ行きます。」 『みんなの日本語初級 I』漢字英語版 第6課 (2)「僕は自然が好きだ。だから、仕事が休みの日は彼女や友達と山や海 へ行ったり、時々旅行に行ったりする。そして、とても元気になる。 でも今日は雤だ。朝から降っている。山や海へ行くことができない。だ から、図書館へ行って、中国料理の本を借りた。そして、作り方を勉強し た。今日の夜はうちで彼女と食事する。 今、彼女を待っている。早く彼女に会いたい。」 『みんなの日本語初級 I』漢字英語版 漢字忍者3『僕の週末』 (3)「ミラーさんは毎朝7時に起きます。朝ごはんはいつもパンとコーヒ ーです。電車で会社へ行きます。会社は9時から5時までです。7時にう ちへ帰ります。7時半に晩ごはんを食べます。それからテレビを見ます。 英語の新聞を読みます。夜12時に寝ます。 土曜日と日曜日は働きません。土曜日は朝図書館へ行きます。午後テニ スをします。日曜日はどこも行きません。休みます。」 69 『みんなの日本語』初級 I 本冊 第6課『ミラーさんの毎日』 (4)一年生の作文(テーマは日曜日について) 「私はズンです。私はフォンドン大学の学生です。毎日私は5時に起き ます。大学でべんきょうしにいかなければなりませんから。でも日曜日は 休みのひです。私は8時までねることができます。それから友達とこうえ んをさんぽしました。私は10時に家へ帰りました。ひるごはんをたべて から1じかんぐらいねることができます。ごごとしょかんでほんをよみに いきます。私はとてもたのしいです。」 以上の作文は(1)(2)(3)は教科書の作文で、(4)は日本語学習者の作文 である。テーマは大体同じで書き手の一日についてである。教科書における作文 には主語として人称代名詞が最初の文に一回だけ表出してきた。しかし、学習者 の作文には太字の一人称主語がはじめの文から終わりの文まで何回も出てきたと いうことが目立つ。これらの作文を簡単に比較して、学習者が主語としての人称 代名詞の使用かつ省略を認識できると思う。この段階で、学習者に主題主語や 「ハのピリオド越え」の概念を丁寧に導入すべきだと思う。 こうすると、学習者は徐々に自然な日本語の文とベトナム語の文の一人称主語 の使用かつ省略頻度の相違点が分かるようになると思われる。分かってくるに従 って、適切に運用して書けるようになる。このような初級の段階から、つまり、 日本語を習ったばかりの学習者に対しては、きちんと指導すれば、より効果が得 ると思う。 3.2.4 提案4 主観的な表現・授受動詞・受身文・敬語等の運用 ベトナム人日本語学習者が自分自身のことについて書く時、自分の意見、感想、 動作を表すために一人称主語を何回も明示する必要だと考えがちであるから、主 観的表現や授受動詞、受身文、敬語を運用するように指導する。具体的には次の 70 ようである。 「たい」の他、「思う、考える、気がする、感じがする」などの動詞 「う、よう」などの助動詞 「嬉しい、悲しい、ほしい、怖い」など一部の形容詞 「~られる」受身文 「~あげる、~もらう、~くれる」などの授受動詞 このような表現に通例、一人称主語が暗示されると考えられる。このような場 合には、主語を明示しなくても明らかに話し手の思考、感情、感覚、心理状態、 意志、願望などを表すことができるのである。 例えば、ベトナム語におけるこのような文「Anh cầu hôn tôi」、「Bạn mời dự tiệc」でベトナム人学習者がほとんど次のように書くだろうと思われる。 (1)ボーイフレンドは私に結婚を申し込んだ。 (2)友達は私をパーティーに誘った。 しかし、これらの文は日本語で不自然な文になってしまう。自然な日本語文な らば、次のようである。 (1‟)私はボーイフレンドに結婚を申し込まれた。 (2‟)私は友達にパーティーに誘われた。 もっと自然な文になれば、一人称主語「私」が省略される。 (1‟‟)ボーイフレンドに結婚を申し込まれた。 (2‟‟)友達にパーティーに誘われた。 以上の例文から、一人称主語「私」は受身文の使用によって、明示されずによ く省略されることが分かった。従って、受身文の練習をさせれば、日本語学習者 が次第に作文における一人称主語「私」を省略するのに受身文を運用し、自然な 日本語を書けるようになると思っている。 しかし、文中にこれらの表現や述語があっても、いつでも一人称主語が省略さ 71 れるわけがない。省略は話し手、書き手の意図でうまく情報を伝えるために行う 発話のストラテジーの一つであるので、省略されるか省略されないかのは話者の 自由な選択である。それで、「私は」をわざと取り上げるのは他者との「対比」や、 特に自分を何らかの意味で強調し「取り立てる」などの「特別の状況」の場合に 限定されている。これも学習者に注意する必要があると思っている。 3.3 第3章のまとめ 第3章は教科書の作文における一人称主語の使用かつ省略が学習者の作文にお ける一人称主語の使用かつ省略に影響を与えたかどうかどのように与えたか考察 してきた。結果は次のようである。学習者は教科書における一人称主語を完全に 省略した作文を通して、一人称主語を完全に省略したことを習った。しかし、こ の学習者の人数がまだ尐ないと分かった。そして、作文に数多くの一人称主語を 使用している学習者に教科書の作文が影響を与えないということを明らかにした。 つまり、一人称主語をまだ多用している学習者はほとんど影響を受けないが、省 略がよくできた学習者はよく影響を受けることが分かった。 調査を通して学習者の作文における一人称主語の省略に関する誤用及びインタ ビューによる学習者の回答、教科書の影響の程度などから考えた上で、ベトナム 人日本語学習者が一人称主語を適切に省略できるように指導法を提案してきた。 次のようである。括弧によって日本語の省略の特徴の導入、主語省略があるベト ナム語の例文の紹介、教科書の作文と学習者の作文との比較、主観的な表現・授 受動詞・受身文・敬語などの類型表現の運用である。これらの指導法はどのよう な結果を得るか、学習者の作文における一人称主語省略の運用にどのように影響 を及ぼすか、将来実際に自分で指導するように希望している。 72 結論 本論の内容のまとめ 第1章には先行研究に基づき、まず、日本語における省略の定義、特徴、分類 を概観してきた。そして、主語省略の条件を2つ取り上げた。一つ目は場面の状 況(誰・何についての話か)で了解が成立している場合、即ち読み手が文脈から すべての感情や動作などの主体は筆者であることが分かる場合、はじめから一人 称主語を一回も使用しなくてもすむというのである。二つ目は三上(1969)の 「ハのピリオド越え」であり、文の主語が主題として提示され、そして次々の文 にまでかかる場合、省略されるというのである。これは久野(1978)の「反復主 題省略」及び成山(2009)の省略のインスタント方法のルール1と同じパターン である。 次は、一人称主語省略の条件は4つある。それは主観的表現・授受動詞・受身 文・敬語である。具体的には、主観感情・意向、授受動詞、謙遜述語が使用され た場合、被害の意味を持っている受身構文の場合、一人称主語が省略できる。 それから、ベトナム人言語学者の先行研究に基づき、ベトナム語と日本語にお ける主語省略をある程度比較し、類似点・相違点を明確した。両言語の主語省略 における類似点はかなり多いと分かった。特に暗黙の主語の場合は両言語によく 現れる。 第2章ではフォンドン大学の一年生と二年生の作文における一人称主語の使用 かつ省略の調査から、一人称主語を過多使用しまだ適切に省略していない学習者 が多いという結果が出た。学習者の一人称主語の省略の主な誤用はよく「ハのピ リオド越え」の条件に従わず、同じトピックであるが、連文に一人称主語を数回 使用して省略していないのである。誤用の要因は学習者がベトナム語母語の影響 73 を受けているの他に、主語省略に関する知識を持たないというのが明らかになっ た。しかし、よく省略できる学習者が多尐ともいる。 第3章では教科書の作文における一人称主語の省略かつ使用が学習者の作文に おける一人称主語の省略かつ使用に影響を与えたということが分かった。しかし、 影響の程度は学習者によって違う。それから、学習者の作文における一人称主語 省略の誤用と要因に基づき、4つの指導法の提案を取り上げた。次のようである。 括弧によって日本語の省略の特徴の導入、主語省略があるベトナム語の例文の紹 介、教科書の作文と学習者の作文との比較、主観的な表現・授受動詞・受身文・ 敬語などの類型表現の運用である。 今後の課題 本研究では、概略的に日本語の省略をみてきた。今後の課題としては、多くの テクストから適切な用例を見つけ出し、省略及び主語省略をいくつかの項目に下 位分類して分析する必要があると思われる。日本語の主語省略、特に一人称主語 の省略について、ある程度紹介できたが、ベトナム語と日本語における主語省略 を比較した時、ほとんど既存の研究の成果をもとにし、自分の浅い知識でまだ詳 しく比較できていない。そのため、ベトナム語と日本語における主語省略をより 具体的に比較対照し検討していきたいと思う。 本研究では学生の作文における一人称主語の省略について調査を試みていたが、 フォンドン大学の日本語科の一年生と二年生の作文しか調査できなかったので、 まだ不十分であると思っている。なるべく他の大学の日本語学習者の作文におけ る一人称主語の省略をもっと調査しなければならない。しかしながら、本研究の 成果はフォンドン大学の日本語学習者にとって、幾らでも役に立てば幸いと思っ ている。 それに、日本語学習者が一人称主語を適切に省略するための提案もより具体的 74 な練習問題なども作りたいと考えている。そして、提案の指導法の使用効果をま だ検討できていない。つまり、学習者がそれらの提案を運用したら、どれくらい 効果があるか、まだ考察できていない。今後の課題として、長期間でその指導法 を実際にし、効果を検討し、学習者の作文を通じ質的・量的変化を考察したいと 考えている。そして、主語の位置に現れるものが一人称代名詞だけではなく、二、 三人称代名詞や普通名詞や固有名詞、指示詞などのほかの要素にも注意しなけれ ばならない。 75 参考文献 日本語 秋廣尚恵・中村弥生(2011)「日仏対照研究『目的語』の省略 日本語教育へ の応用」プロバンス大学・国立情報学自動制御研究所 安藤節子・小川誉子美(2001)『日本語文法演習 自動詞・他動詞、使役、受身 ―ボイス―』スリーエーネットワーク 甲斐沢よし子(1992)「話しことばにおける『省略』の研究―『思う』とその主 語の省略について」『学苑』627, 122-129 加藤薫(2012)「日本語の構文的特徴から見えてくるもの―「主体・客体」と 「自分・相手」文化学園大学紀要 人文・社会科学研究 20, 1-13 金谷武洋(2002)『日本語に主語はいらない 百年の誤謬を正す』講談社選書 メチエ 神崎高明(1994)『日英語代名詞の研究』研究者出版 砂川有里子(1990)「主題の省略と非省略」『文芸言語研究 言語篇』18, 15-34 塚田浩恭(1996)「日本語の省略―省略の定義とアプローチの仕方―」『言語 探究の領域小泉保博士古稀記念論文集』大学書林 311-320 成山成子(2009)『日本語の省略がわかる本 誰が?誰に?何を?』 明治書院 10 野田尚史(2004)「見えない主語を捉える」『言語』Vol.33(2) 24-31 11 Fu Gaihua(2014)『日本語における主語省略の条件についての考察』新潟大学 大学院 現代社会文化研究科 12 益岡隆志・田窪行則(1992)『基礎日本語文法』くろしお出版 13 三上章(1970)『象は鼻が長い』くろしお出版 14 村上京子(1996)「『わたし』の使用過多について」『日本語研修コース修了 生追跡調査報告書』2 129-136 15 森田良行(2002)『日本語文法の発想』ひつじ書房 76 16 張希朱(2010)「話者を表す『私は』の用法について―日本語母語話者と日本 語学習者の意見文を比較して―」東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科 17 曾儀婷(2004)「台湾の日本語学習者の作文に見られる日本語の一人称代名詞 の使用について」『国際協力研究誌』第 10 巻第2号 29-47 広島大学国際協力 研究科 18 曾儀婷(2005)「日本語における主題の省略・非省略について―一人称代名詞 をめぐって―」『国際協力研究誌』第 11 巻第1号 175–193 広島大学国際協 力研究科 英語 19 Halliday, M.A.K and Hasan, R (1976), Cohesion in English, Longman, London ベトナム語 20 Diệp Quang Ban (1998), Văn liên kết tiếng Việt, Nxb Giáo dục, Hà Nội 21 Diệp Quang Ban (1998) “Mạch lạc văn bản” Tạp chí Ngơn ngữ, số 22 Cao Xuân Hạo (1991), Tiếng Việt: Sơ thảo ngữ pháp chức năng, Nxb Khoa học xã hội 23 Huỳnh Công Minh Hùng (1998), “Tỉnh lược mạnh văn tiếng Nga”, Ngữ học trẻ ‟98 4-7, Hội ngôn ngữ học Việt Nam, Hà Nội 24 Nguyễn Thượng Hùng (1992), “Tỉnh lược chủ ngữ câu tiếng Việt tiếng Anh”, Ngôn ngữ, số 52-56, Viện Ngôn ngữ học 25 Nguyễn Thượng Hùng (1997), “Đối chiếu tỉnh lược chủ đề câu tiếng Anh câu tiếng Việt”, Ngữ học trẻ „97 125-129, Hội ngôn ngữ học Việt Nam, Hà Nội 26 Nguyễn Thiện Nam (1997), “Hiện tượng tỉnh lược chủ ngữ tiếng Nhật lỗi giao thoa tiếng Việt người Nhật Bản”, Ngữ học trẻ „97 145-150, Hội ngôn ngữ học Việt Nam, Hà Nội 27 Phạm Văn Tình (1999), “Về khái niệm “Tỉnh lược”, Ngơn ngữ, số 56-68, Viện Ngôn ngữ học 77 28 Phạm Văn Tình (2001), “Cấu trúc giả định phát ngôn tỉnh lược”, Ngôn ngữ, số 74-79, Viện Ngơn ngữ học 29 Phạm Văn Tình (2002), Phép tỉnh lược ngữ trực thuộc tỉnh lược tiếng Việt, Nxb Khoa học xã hội, Hà Nội 30 Phạm Văn Tình (2003), “Tỉnh lược văn hố giao tiếp”, Ngơn ngữ đời sống, số (90) 22-24 31 Lê Đức Trọng (1993), Từ điển giải thích thuật ngữ ngơn ngữ học (Việt - Anh - Pháp Nga, Nxb Hồ Chí Minh 調査資料(日本語教科書) (1998)『みんなの日本語初級 I 本冊』 スリーエーネットワーク (1998)『みんなの日本語初級 II 本冊』 スリーエーネットワーク (1998)『みんなの日本語初級 I 初級で読めるトピック25』 スリーエーネット ワーク (1998)『みんなの日本語初級 II 初級で読めるトピック25』スリーエーネット ワーク (1998)『みんなの日本語初級 I 漢字英語版』 (1998)『みんなの日本語初級 II 漢字英語版』 『ニューアプローチ中級日本語』基礎編 78 スリーエーネットワーク スリーエーネットワーク 改訂版 日本語研究社 教材開発室 付録 1.学習者の一人称主語の出現がない作文例 ① 学習者が適切に完全に一人称主語を省略した作文例 一年生の作文(0)(テーマは日本語の勉強について) 「大学で日本語を勉強しています。わたしの日本語の勉強はおもしろいです。い つでも、どこでも日本語を勉強します。毎日うちで日本語をよ時間勉強していま す。暇なとき、日本の映画を見て、日本の音楽を聞いて、日本語でニュースを読 みます。日本語で漢字の読み方がいちばん難しいと思います。ですから毎日漢字 を何回も読みます。今簡単な文型で日本語を話すことができます。日本へ留学し たいですから、日本語が上手になりたいです。」 二年生の作文(0’)(テーマは卒業した後の予定について) 「今まで大学で勉強している2年目になりました。 2年後卒業します。その時までいろいろな計画を実現させなければなりません。 日本語を勉強していますから、将来はぜひ日本語や日本に関する仕事を探したい と思います。その仕事は通訳や日本語の先生などです。いつか通訳になったら、 本当に日本へ行きたいです。日本へ直接仕事の経験を集めに行きながら、日本の 文化も日本人の生活について研究するチャンスもあります。それで、今から日本 語を勉強しながら、日本の会社の情報を調べています。CANON、PANASONIC な どの大きい会社は多分私の将来の選びだと思います。」 ② 学習者が完全に適切に一人称主語を省略しない作文例 二年生の作文(0”)(テーマは子供の時の夢について) 「人生には様々な奇跡があります。夢はその奇跡の一つです。夢は人の生活に希 79 望と未来を信じる力を与えてくれます。夢は私たちの生活をより美しくしてくれ ます。皆さん、夢が実現しますか。 10歳の時、〔  は〕公安になりたかったです。三つの理由がありました。一 つ目は公安の制服が大好きでした。特に、女の人は制服を着てきれいになりまし た。その制服を着られたので、ほかの人を感心させると考えました。 二つ目は公安は良い人だと思いました。いつも国民に助けたあげました。例え ば、犯人を捕まえることでした。 最後、公安はずいぶん安定な仕事でした。 ところが、高校に入り始めて、その夢を変えてきました。公安は健康を要る仕 事が分かるようになりました。そのうち、私の健康はあまり良くないでした。今 まで、良くないです。さらに、これは危険によくあう仕事でした。今は、日本語 を勉強しています。日本語がだんだん上手になりたいです。いつか日本へ働きに 行きたいものです」 2.学習者の一人称主語の出現がある作文例 ① 省略可能な一人称主語「私」がない作文例 一年生の作文(1)(テーマは旅行について) 「私はフエンです。フォンドン大学生です。日本語を勉強しています。私のしゅ みはりょこうをすることです。とくにうみがすきです。つぎのなつやすみにとも だちとかぞくとうみへ行きたいです。そこでおいしいかいさんぶつをたべたりう みをおよいたりかいがんをさんぽしたりしたいです。とくに、そこですてきなお みやげをたくさんかうことができます。きっとたのしいです。そこですてきなし ゃしんをたくさんとります。」 80 二年生の作文(1’)(テーマは子供の時の夢について) 「子供の時にはだれでも夢がありますね。医者か教師になりたがる人がたくさん いますが、私の子供の夢はサッカーの選手になりたかったです。 女の子にとって、人形を世話する遊びなどしていますね。でも、私は人形がき らくて、男の子とサッカーをしたものです。ひまな時間があったら、暑くても、 すぐサッカをするのにすぐ外が出ました。けがしても、母によくしかれましたが 怖くなかったです。それに、ナショナルチームにあごがれて、彼らの試合があっ たら、父と兄と近所はいっしょに熱心に応援しました。つまり、子供の時、私に とって、サッカーは大切なものだったのです。だから、サッカーの選手になりた かったことは当然だと思っていました。 でも、たいてい現実は夢のように簡単じゃないものです。大きいくなるにした がっていろいろなことを分かるようになるから夢を持ち続けることは難しいので しょう。女にとって、サッカの選手になったら、大変に働いても、実は男性のよ うなたくさんのお金をもらいません。それに、30歳になる時、サッカーができ ませんから、なかなかほかの仕事を調べないそうです。だから、中学校の終わり のときまでサッカーをしていましたけれど、その夢はもうできないのを分かって きました。 だれでも夢がありますが、夢が実現できる人がたくさんいません。だから、そ んなできる人はすばらしい人です。でも、自分の力に信んで、一生懸命したら、 夢を持ち続けるのは難しくないと思います。」 ② 省略可能な一人称主語「私」がある作文例 一年生の作文(2)(テーマは日曜日について) 「①私はズンです。②〔私は〕フォンドン大学の学生です。毎日③〔私は〕5時に 起きます。大学でべんきょうしにいかなければなりませんから。でも日曜日は休 81 みのひです。④ 〔私は〕8時までねることができます。それから友達とこうえん をさんぽしました。⑤ 〔私は〕10時に家へ帰りました。ひるごはんをたべてか ら1じかんぐらいねることができます。ごごとしょかんでほんをよみにいきます。 ⑥私はとてもたのしいです。 」 二年生の作文(2’)(テーマは子供の時の夢について) 「あなたの子供の夢は何ですか。 ① 私は小学生の時、花がとても大好きでした。花の香りは本当に好きです。で すから、毎日② 〔私は〕隣の花屋へ行って、いろいろな花が見えました。その時、 自分の花屋が欲しいでした。ところが、今③ 私は日本語を勉強しています。卒業 の後、日本の会社に働きたいです。でも、心から自分の花屋にあこがれます。お 金と機会があったら、ぜひ花屋をやっています。私の夢を実現するために、 ④ 〔私は〕がんばっていますよ。」 ③ 省略不可能な一人称主語「私」についての作文例 一年生の作文(3)(テーマは母のことについて) 「私はチャンです。今日、私は母のうことについてかきました。母は農家です。 今年は50さいになりました。母はかみのけが短くてせが高いです。毎日、母は しごとをしています。つかれても私たちにせわをしています。(?)今大人になり ましたから、家事に母を手伝いたいとおもっています。母はとても上手です。ふ くをぬって、料理を作ることができます。みらい母をはじめかぞくのみんなをて つだうことができるようにお金がたくさんほしいです。」 二年生の作文(3’)(テーマは子供の時の夢について) 「子供のころはいろいろな夢があります。でも夢の中では有名なサッカの選手が 82 一番欲しいです。この夢は今まで持ち続けています。男の子はだれもサッカーが 好きなのではないでしょうか。私もそんなことがあります。小学校のころ、授業 のあとで、兄は近所の子供と一緒に田火田にサッカーをしたことがあります。 (?)その時は体が弱いから外でボールを拾ったことものだ。それでは、毎日い しょうけんめい運動をしたり、よく食べたりしました。最後、高校生の時、高校 のサッカのチームに参加したことがある。うれしいかったです。決勝の中間に私 のチームを勝った。さらに私は得点を決めることができた。もしあなたはそんな ことができるとどう感じますか。」 83 ... SÁT TỈNH LƯỢC CHỦ NGỮ NGÔI THỨ NHẤT TRONG BÀI LUẬN CỦA SINH VIÊN TRƯỜNG ĐẠI HỌC PHƯƠNG ĐÔNG LUẬN VĂN THẠC SĨ Chuyên ngành : Ngôn ngữ Nhật Bản Mã số chuyên ngành : 60220209 Giáo viên hướng dẫn...ĐẠI HỌC QUỐC GIA HÀ NỘI TRƯỜNG ĐẠI HỌC NGOẠI NGỮ KHOA SAU ĐẠI HỌC BÙI THỊ HOÀNG HOÀ 日本語における主語省略 及びフォンドン大学の日本語学習者の作文における 一人称主語省略についての調査 TỈNH LƯỢC CHỦ NGỮ TRONG TIẾNG NHẬT VÀ KHẢO SÁT TỈNH LƯỢC

Ngày đăng: 09/03/2020, 19:09

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